極端な言い方をすれば、エンジンが冷えてしまってから水洗いしても、あまり差はないと思います。 ジェットは直接冷却なので、陸にあげて空吹かしをすれば冷却水が排出されますが、すべて出し切れません。残った海水がエンジンの予熱で乾燥すれば、エンジン内を通る冷却水の通路に少しづつ腐食が始まります。 でも、海水は真水より乾燥しにくいので、当然、エンジンが直ったらすぐに水洗いをしたほうが良いです。
ジェットは、ジェットポンプから直接冷却水を取り入れるので絶えず冷たい冷却水が入ります。 そしてジャンプやターンなどをすると、冷却通路にエアーも入ることがあります。 エアーが入ると短時間ですが、エンジンの場所によっては温度が上昇します。 そして冷却水が戻ると急激に冷やされます。 つまり、使用後、エンジンが冷えないうちにきちんと水洗いしても、走行していだけでも冷却通路の塩害とも言える腐食は起こりえます。 全速で走行して岸に戻ってきてエンジンを切り、エンジンが冷えたころ、また全速で走行しても同様なことが言えます。
エンジンを1回だけ洗えなかったからと言って、すぐに障害が起こるわけではありませんが、海水で使用しているのなら、必ずと言えるほど腐食は起こりますので、数年に1回は、エンジン内の冷却通路を確認したほうがいいかと思います。
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