Anikiの気ままにコラム!


 
2000/6/10
 
    1200ストッククラスはどれが早いのか?  
   
 先日、行われたシリーズ戦では 日本で初めて1200ストッククラスが行われる楽しみなレースでしたが 残念ながら悪天候のため中止になってしまい 結果は今回のリージョナル戦に持ち越しになってしまいました。
  なにが楽しみかって言うと 各メーカーの売れ筋の人気機種がずらりと並んで ノーマルに近い状態でレースを行うのですから 今までレースは「高嶺の花」とあきらめていたレジャー派の 自称、浜一君だって参戦のチャンスが出来たわけだから 大いに歓迎出来ます。
 そして、 ストッククラスですからエンジンやチャンバーはノーマルに決まってますが いわゆる「足周り」はリミテッドクラス並のチューニングが出来るので 味付け次第ではかなりの違いが出てくるでしょう。
 LTDやSSクラスでは見落としていたような 細かい部分までチューニングを施す 価値が有るというものです。

 今日、聞いた情報では 参戦台数が9台、そのうち2台が噂のヤマハ GP1200R ! そしてトップスピードに自信のあるカワサキのウルトラ150が2台、バツグンのターン性能と波切りのいいシードゥーXPが2台、発売4年目と言うこともあるのかパワーは控えめながら軽さのヤマハGP1200が3台! この顔ぶれを見ても 久しぶりに各メーカーがそろってスタートラインに並ぶことになる。
 (出来ることならここにポラリスも並んでもらいたかったかな・・・・)

レースの結果だけがすべてでは無いが これから新艇の購入を考えている人にとっては たとえレジャーのみの使用としても おもしろい情報の一つになるに違いないでしょう。


 明日になればすぐに結果は分かるのですが あえて事前にレース予想をしちゃいましょう!

今回のレースは海で行われているので 風が吹いて海面が荒れていれば
  一位   シードゥーXP
  二位   GP1200R
  三位   GP1200
  四位   ウルトラ150

穏やかな平水海面だったら
  一位  ウルトラ150
  二位  GP1200R
  三位  シードゥーXP
  四位  GP1200

勝手に決めつけた 大胆予想ですが 結果は6/11夜にレポートします。




   
   
2000/6/11
   
    レース結果が分かりました!  
   

 
  夕方にS君から電話が入り、レースの結果が分かりました。
果たして 大胆予想は当たっていたか?

 まず 今日のゲレンデコンディションは小雨の中の穏やかな平水面だったようです。
午前中の予選ですが 9台参戦中 第一ヒートが ウルトラ150 2台、GP1200-R 1台 GP1200 2台の計5台 そして第2ヒートが XP 2台、 GP1200-R 1台、GP1200 1台と言うヒート構成でした。
 我らがS君、一週間前に地元ゲレンデでばっちりキャブセッティングを出してレース会場入りをしたのですが 土曜日の日に現地近くでテスト走行をして セッティングを確認したら かなりカブリ気味だったので翌日のことも考慮して 通常よりも多めに絞り込んだ セッティングをして 当日を迎えた。

  全クラス順番に行われる練習走行で S君たちのクラスがスタートラインに並んで いよいよスタート!・・・・と思ったら 全員行ってしまっているのに 15mぐらい先にぷかぷか浮かびながら 必死にセルモーターをなわしている奴がいる  ガーン! S君のGP1200である。
 スタートした各船がまもなくホームストレートに戻ってくるので 危険回避のためにすかさずレキューです。  当然 練習走行は走れずしまいでした。

 ごさっしのとうり 昨日の絞りすぎが原因で スタート時のガソリンが足りずに ストール!
で、そのままエンジンがかからずにレスキュー!

 まー本戦の時では無くてよかったよかった と言うことに!


 いよいよ予選の開始。 S君 キャブセッティングもやり直し万全の体制でスタートエリアへ・・・・
 シグナルが青になったとたん 絶妙のタイミングで S君がスタートし ブッチギリのホールショットで第一ブイをまわる!  「あと少しでホームストレートだ!」と思っていたら 横からGP1200-Rがするすると抜いていった・・・

               

 噂どうり GP1200-R のトップスピードはすごいものがある

               

 2番手でホームストレートに戻ってきた S君 バックストレートではトップ艇に離されるものの ブイ周りでは ぴったりとトップ艇に張り付いてチャンスをねらう。

  GP1200-Rはターンの後半にかなりアウトへ膨らむ特性が有るので どうしてもブイ周りが遅くなってしまう。 すかさずS君は予想以上に膨らんでしまったトップ艇のミスを見抜き 大きくあいたインコースにつっこみ クイックにターンをしてから立ち上がると GP1200-Rは遙か後方へ・・・ そのままトップでゴール!



 決勝ヒート 「もしかしたらいけるかも」とインコースの1番グリットヘ並ぶ S君。 その右側へは ウルトラ150が2台続き その向こうはあまり覚えていない。
 シグナルが黄色から青に変わるかな〜と思っていた瞬間 2台のウルトラ150がグワ〜と出ていった。 「出遅れた!」と思ったときにはシグナルが青色に! あわててスタート!
 トップ艇の水しぶきをもろにカブリながら 第一ブイをまわると 2位につけていた。
予選の時のようにトップ艇はミスをしてくれないな〜と思いながら 周回しているとバックストレートの後半、おお外から3位の ウルトラ150がスルスルと抜いていった
 「あら〜抜かれる〜」「まって〜」 まつ奴はいない!  ターンでは近ずくものの 追い抜くまでは行かず そのままゴール!

 で、3位かと思っていたら トップの2台がフライングをとられてしまい 結果 S君が優勝!

   優勝   GP1200
   2位   ウルトラ150
   3位   ウルトラ150
   4位    ? XP
   5位    ? GP1200-R
   6位   GP1200


今日現在では 一部分からないところも有りますが 以上のような結果でした。

で、私の予想では 棚ぼたのS君をのぞくと まあ〜近いところかな・・・・・
個々のジェットを考えると

  −−ウルトラ150−−

 確かにトップスピードはプロクラス並の早さが有りますが 課題はターン性能の向上が重要なポイントになってくるでしょうね
 スポンソンの取り付け位置、スコープゲートの種類、キャビテーションプレートやプラップの調整 etc・・・


 −−GP1200-R −−

 まだ発売されてから間もないので 今回参戦された方は たぶん社外パーツをつけていないか 何点かつけたにしても まだそのパーツの調整がきちんとされていなかったのでしょうね。 ターンで大きく膨らむことやスタートが今ひとつ遅れるのは300kgオーバーと言う重さがどこまで影響してしまうか悩むところです。
 ストッククラスとは言え 取り付け可能なパーツを全部つけてくると この後が楽しみなジェットですね。

 −− GP1200−−

 今回は S君が棚ぼたで優勝出来ましたが スピード的には完全に他のジェットに負けているので インペラとノズルの内径を換えてみて どこまでトップスピードがのばせるかが 大きな課題です。
 2戦目以降 他のジェットが細かくチューニングをしてくると 戦いはかなり厳しくなってくるでしょうね。

 −−シードゥーXP−−

 今回はあまり目立っていませんでしたが ターン性能やトップスピードは GP1200よりも かなりポテンシャルが高いので 多少重いものの 勝てるチャンスは有ると思います。 


 レース全体を見てみるとフライングやミスブイをしている方が 随分多かったようですが これはC級だから仕方が無い 運が悪かったから ではいい結果が出てきません。 
 いい成績を残す人は それなりに見えないところで努力をしているでしょうから これからレースを始めたいと考えている方は 冷静な判断力を養い 運を味方に付けられるように 日々、練習と勉強を努力していただきたいと思います。

 次回1200クラスのレースが行われるのは 6/24、25のシリーズ戦になります
当然、レベルの高いクラスですから さらにおもしろいレースが展開することでしょう。


 
 是非、みなさんのご意見も お聞かせください。

 

   

 

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