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チューニングについて 広く一般的には「チューニング」という言葉の意味するところは エンジンの改造やメーカー以外の社外から販売されているパーツを取り付けることを指しているように思える。 しかし、「チューニング」の本来の意味を調べると「調律」と言う意味がある。 例えばピアノの調律を考えてみると もともとピアノに取り付けられていたメーカー純正のピアノ線を 社外の有名プラントの最高級品に取り替えてみよう。 どんなに高級品のピアノ線が取り付けられたとしても 調律なくしては本当のいい音が出てくるわけがない。 ジェットスキーのエンジンももちろん同じだ パワーを出すためにはよりよいパーツももちろん必要だが そのパーツの持つ性能を十二分に引き出すことのできる調律が必要になってくる。 つまり私の考える「チューニング」とは そのライダーの使用目的、操船技術に合わせ そのジェットに最も適した最良のパーツの選択、細心の注意を払った確実な取り付け、そして最も大切なのがキャブレターのセッティングとウオーターラインに伴う温度管理などの調整部分だ。 キャブセッティングに始まりキャブセッティングに終わる 自分の乗っているジェットスキーを少しでも早くしたい、もっとパワーが欲しいと考えている人、お金もないし 自分のジェットくらい自分でチューニングしてと考えている人、いわゆるプライベートチューナーがいちばん頭を抱えてしまう物に 「どうしたらエンジンが壊れないでパワーを出すことができるだろう?」 と言う大問題にぶつかる。 その原因の70%以上がキャブレターのセッティングにあると言っても過言ではない。 プロクラスのトップライダーが乗るジェットは インペラやスコープゲートを1枚取り替えただけできちんとキャブレターのセッティングを出し直さないと 焼き付きを起こしてしまうということもある。 プライベートチューニングをやっていくうえで失敗しない重要なポイントは パーツをひとつでも交換したり ウオーターラインの配管を変更したりして エンジンやポンプ関連に少しでも変更カ所があった場合は きちんとキャブレターのセッティングを出し直すという習慣が重要なポイントになってくる。 普段乗り回している車やオートバイでは感じることができないが パワーアップされたエンジンでは 微妙な温度、湿度、気圧などの影響を受けキャブレターのセッティングが変わってくる。 先週の日曜日に調子よく走っていたので キャブレターを触らずに今週も調子良く走るという 安易な考えは捨てたがいい。 たとえ15分でもいいから キャブレターのセッティングを行い、常にベストセッティングを出しておくことによって 体でエンジンのいい状態が感じ取れるようになってくる つまり「チューニングとは」 日ごろのキャブレターセッティングを行うことでエンジンの状態を知り 新しいパーツの取り付けや変更カ所があった場合に 的確なキャブレターのセッティングができる事で 手を加えた部分の効果を100パーセント発揮させることができる。 まさにチューニングとは 「キャブセッティングに始まりキャブセッティングに終わる!」 「セッティングが命!」 ちょっと偉そうだけど Anikiの口癖! |