2000年 ニューモデル
ヤマハ MJ 700-SJ リミテッド艇製作 チャンバーの取り付け 2



 チャンバーコーンの位置調整

チャンバーコーンの取り付けは特に注意を払う必要がある。 
エンジン本体が燃焼とクランク運動によって起こす振動と そこから断続的に排出されてくる排気ガスの脈動による振動があり、この違う振動をゆれる物としてひとまとめに固定しているのだから 取り付け部分にかかる負担は予想以上に大きくなる。


ファクトリーパイプのチャンバーはかなり高精度に作られているが 一台一台で微妙な取り付け位置のずれは生じてくる。
このチャンバーの場合4カ所でエンジンに固定する。
 1.  エキゾーストマニホールドとの接合部はシリコンカップラーで固定
 2.3.ヘッドから立ち上げたゴムブッシュで固定
 4.  クランクケースカバーから立ち上げたゴムブッシュで固定


 

2.3.をフリーの状態にしてから 1.4.を仮固定する

2.3.のねじ穴とチャンバーステーの穴が合うようにワッシャーなどを使いゴムブッシュの高さを調整していく

2.3.が高いとチャンバーが外側へ倒れ、コーンエンドが内側へ入り込む

4.のゴムブッシュのステーを加工してゴムブッシュが外になればコーンエンドも外側へ動く



ある程度取り付け位置が決まった段階でエンジンをエンジンルームに入れて細部の確認をする。

このチャンバーの場合はシリコンカップラーの付近とコーンエンドの付近がハルにかなり接近しているので注意が必要になる。



今回はコーンエンドがハルにぶつかっていたので 4.のステーを加工することにした

約4ミリ内側へ入るように穴を長穴加工。


4.のステーの位置が変わってきたので 当然 2.3.も位置がずれ込むので ここも長穴に加工する


これでステーの穴とゴムブッシュの穴がぴったり一致する

目安は手でボルトが締め付けられる程度

ゴムブッシュの穴がずれているのに無理矢理取り付けてしまうと ゴムに過度な負荷がかかり振動でちぎれてしまう事が有る

レースで使用するので有れば特につまらないトラブルは無くしたいので このような細かいところにも細心の注意を払う必要が有る





ウォーターインジェクターの電気制御ボックスはステーを自作して ハルにしっかりと固定する。

一応、防水対策はされているようだがむき出しにするのは少々不安な物がある・・




ウォーターインジェクターの冷却水取り入れ&ソレノイドはかなりの重量が有るのでそこら辺へ転がす訳には行かないので ステーを自作してエンジンマウントへしっかりと固定する
 
LTD 製作 Menu
使用パーツ紹介
 費用の関係で一部
 中古パーツも使用
エンジンをおろす
 チューニングの第一歩
不要パーツのバラシ
 リミテッドは基本的に
 は エンジン加工は
 出来ない
社外品ヘッド
 チャンバーとの取り
 付け関係が有るの
 で メーカーも限定
 される
チャンバー取り付け 1
 まずはエキゾースト
 マニーホールドから
チャンバー取り付け 2
 細部にわたりチェック
 をしながら組み付ける
 のがトラブル防止の
 第一歩!

ハルとドライブシャフト間の芯出し

 ストックならあまり気に
 することは無いが LTD
 やSLTDはかなり重要

インペラ交換とエンジン取り付け位置の芯だし

 純正のアルミインペラ
 はチョットいただけな
 いのでステンレス製の
 社外品へ交換
ハンドルポールスプリングの交換とアクセルレバーの交換
 パーツは安いがかな
 りの力仕事になる
ならし走行と問題部分の修正