ハルに対してのエンジン、中間ハウジング、ポンプの芯だし
芯出しの基本は今ここにあるハルに対して 調整が可能な エンジン、中間ハウジング、ポンプをどのように調整するかになります。
ここで問題になるのが ハルの成形に一台一台ずれが生じていることです。
【図面1】のAとBは本来正確に直角に作られていなくてはいけませんが Bの壁が後ろ方向に少し倒れて組み付けられています。
96年式と97年式のハルはこの倒れがひどく シムの調整では調整しきれない物まで出てきてしまい 当時、半年ほど調査した結果 ハルの組み付けに問題が有ることに気がつき ヤマハの浜松本社開発部門の方に来ていただき 細かく説明したところ Bの壁が後ろに倒れていることが発覚し その後98年式から組み付け修正されたようで かなり改善ようです。
尚、この部分に関する詳細なレポートは 当時、本社サービス課に提出しましたので ショップさんでしたら サービス課経由でフィードバック出来るようになっているはずですので 興味がありましたら ご相談してみてください。
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ポンプをしっかり組み付けた状態で 2を仮止めし 1に元々入っていたシムを入れ 1,2をしっかり締め付ける。
そのときに 3の穴からドライブが真ん中に出てきているかノギスで左右上下をはかり 1のシムを調整する。
(上下についてはドライブの自重が有るので ドライブを上下に動かして クリアランスを考え真ん中と思われる位置にくるようにする)
かなりアバウトですが本社の方も同じ事をやっていたのでいいことにしましょう |
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3の穴に対して真ん中にドライブがくるように出来たら 中間ハウジングをドライブに 刺し 自重を考慮して再度位置を確認する。
(ここでは測定用の特殊工具を作ってしまったので中間ハウジングの代わりに秘密兵器が撮影されてしまっていた)
ピンの位置を合わせ、中間ハウジングを壁面に力一杯押しつけて、C,D,E の壁とハウジングの距離を測定する。 |
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通常 Eの値が一番少なくなり C,DはEより0.5〜2mmほど大きい値になる
この距離の違いが シムの厚さになる
ここのシムの厚さが違うとドライブと中間ハウジングとの関係が「く」の字に曲がった状態になるので 大きな負荷がかかったときに 力が逃げようとして振動が始まる事になる。
ここに入れられるシムの厚さの最大値は2.3mmまでで それ以上厚いシムを入れてしまうと 壁とハウジングのすき間から水漏れを起こしてしまう。 |
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そのような場合は1,2を削りこんで調整をすることになる。
状態のいい物から悪い物までかなり違いがある物の 10台測定して1台も合っていた事がないのが現状ですが 98年以降に製造された物は かなり程度がよくはなっていますが あくまでもストックで使うには支障のないレベルで有ることは間違いがありません。
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LTD 製作 Menu |
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社外品ヘッド
チャンバーとの取り
付け関係が有るの
で メーカーも限定
される
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ハンドルポールスプリングの交換とアクセルレバーの交換
パーツは安いがかな
りの力仕事になる
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ならし走行と問題部分の修正
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