2000年 ニューモデル
ヤマハ MJ 700-SJ リミテッド艇製作  エンジンの芯だしとインペラ交換


エンジン取り付け位置の芯だしとインペラ交換

エンジン取り付け位置の芯だしは ポンプと中間ハウジングの芯が完全に出ている状態で行う。
もし、ハウジングのシムが0.5mm違うとエンジンマウントのシムは4カ所すべてが違ってしまうので 一番最後に調整をすることになる。

エンジンマウントのシムは出来るだけ 薄い物にしておきたい。
理由はマウントが左右でV字になっているので あまり厚いシムを設定してしまうと シムのある時と無いときの落差が大きくなってしまい 通常のエンジンの上げ下ろしや 芯だし調整の時にボルトの穴の位置がずれてしまい 作業性が非常に悪くなってしまう。
 

そこで1のボルトをゆるめることでマウント全体がA方向に約4mm移動が出来るので これを利用すると シムの厚さで約5mm以上変えた物に相当する。

手始めにすべてを内側へ寄せて仮固定をする

カップリングの中に入るゴムラバーを無い状態で エンジンを載せ エンジンのカップリングと中間ハウジングの
カップリングが水平になるように 調整する。



中間ハウジング側カップリングとエンジン側カップリングのA面の水平を左右上下で出すことによって リヤ側のマウントの高さが決まる。

Bに厚めのシムを入れて カップリングを360度回転させる そのときシムが緩くなったところが有るとエンジンの芯が出ていないことになる。

カップリングに精度が出ていれば 6カ所に差し込むだけでいいのだが 残念ながら Cの距離に精度が出ていないために違うところに刺してしまうと距離が変わってしまう



そこで同じところで回転させることにより精度が出てくる

ここの調整によってフロント側の高さが分かってくる


以上のことを何回も繰り返してフロント&リア、左右のシムを入れ替えながら芯を出してゆく事になる。

芯出しにかかる所要時間は 船によってかなり違いは有るが パーツがすべて外れている状態から始めても2〜3時間は最低でもかかる。

手間をおしまず 何回もやり直すのが 精度を上げるこつになる。
この方法を行えば ハルのゆがみが無い限り 芯ずれは無くなる。






インペラを外すときはドライブシャフトを固定するための特殊工具をスプラインの部分に差し込みメガネレンチで固定し インペラ部分をスパナで回す

このときインペラとドライブシャフトが逆ネジになっているので注意が必要だ。



社外品のインペラは性能を上げるためにポンプとのクリアランスがかなり狭くなっているので 装着後ポンプにぶつかっていないか確認をすること。

社外品のスコープゲートはコーナリングと水のくいつきがよくなるが 反面トップスピードが落ちてしまうので バランスの取れたところまで 削り加工を施す。
 
LTD 製作 Menu
使用パーツ紹介
 費用の関係で一部
 中古パーツも使用
エンジンをおろす
 チューニングの第一歩
不要パーツのバラシ
 リミテッドは基本的に
 は エンジン加工は
 出来ない
社外品ヘッド
 チャンバーとの取り
 付け関係が有るの
 で メーカーも限定
 される
チャンバー取り付け 1
 まずはエキゾースト
 マニーホールドから
チャンバー取り付け 2
 細部にわたりチェック
 をしながら組み付ける
 のがトラブル防止の
 第一歩!

ハルとドライブシャフト間の芯出し

 ストックならあまり気に
 することは無いが LTD
 やSLTDはかなり重要

エンジン取り付け位置の芯だしとインペラ交換

 純正のアルミインペラ
 はチョットいただけな
 いのでステンレス製の
 社外品へ交換
ハンドルポールスプリングの交換とアクセルレバーの交換
 パーツは安いがかな
 りの力仕事になる
ならし走行と問題部分の修正